2009年9月30日水曜日

【裁判員裁判】裁判員が被害者友人に鋭い質問 (1/2ページ)2009.9.30 12:55


神奈川県内で初めて行われた裁判員裁判。法廷は多くの傍聴人で埋め尽くされた=29日午後1時半ごろ、横浜市中区の横浜地裁(代表撮影)
 

神奈川県内初となる裁判員裁判の初公判が29日、横浜地裁(木口信之裁判長)で開かれた。審理の対象となったのは、タクシー内で元交際相手の女性を殺害したとして、殺人罪などに問われた後田勲被告(53)の事件。



裁判員と裁判官が並ぶ法廷で、後田被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、争点は刑の重さにしぼられた。証拠調べでは、被害者の遺体の写真が示されたほか、証人尋問では証人に対し、裁判員2人から鋭い質問が出された。


選任手続き
 

午前9時半すぎに裁判員の選任手続きが行われ、出席した40人から裁判員は男性4人と女性2人、補充裁判員は男女1人ずつが選ばれた。最終的な呼び出し対象は45人で、出席率は89%だった。傍聴希望者は47席に334人が集まった。



抽選には行列ができる従来の整理券の配布ではなく、混雑を避けるため、決められた時間内に来た人にリストバンド型の整理券を巻く方式が取られた。


冒頭陳述
 

公判は午後1時半すぎに始まった。検察側は起訴内容と裁判のポイントを記した書面を裁判員に配布し、裁判の争点が刑の重さであることを明示した。
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【裁判員裁判】裁判員が被害者友人に鋭い質問 (2/2ページ)2009.9.30 12:55


神奈川県内で初めて行われた裁判員裁判。法廷は多くの傍聴人で埋め尽くされた=29日午後1時半ごろ、横浜市中区の横浜地裁(代表撮影)
 

冒頭陳述では、絵や図などを使い、ゆっくりとした口調で事件の流れを説明。後田被告が昭和62年に元妻を殺害し、服役していたことを指摘した上で、「被害者と復縁がかなえられないと思いこんで腹を立て、一方的な怒りから殺害を決意した」と同様の犯罪を繰り返した点を強調した。
 

弁護側は、裁判員の前に出て、被告は2回の事件以外にはまじめに働いており、被害者の言動にも責任があるとし、「被告は被害者に尽くしてきたが最終的に拒否され、気持ちが爆発してしまった」と主張。最後に「裁判官、裁判員には被告の人となり、人柄を十分に考えていただくことを願ってやまない」と訴えた。

証拠調べ、証人尋問
 
休憩を挟んで証拠調べに入った。被害者の遺体の写真や犯行に使われた出刃包丁などが裁判員らに示された。続く証人尋問では、検察側証人として出廷した被害者の友人の女性に「1番」の男性裁判員が「殺害されると言っていながら被告と2人で飲みに行っていたのはなぜだと思うか」と質問。

女性は「好きという気持ちはすでになく、怖いから行ったんだと思う」と述べた。「3番」の男性裁判員は「被害者は以前、交際していた男性とのトラブルはなかったのか」と尋ねると、女性は「トラブルはあったかもしれない」と証言した。
 公判2日目の30日には、午前中に証人尋問や被告人質問が行われ、午後に検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われて結審し、10月1日に判決が言い渡される。

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