日経NET 1
9/22 木
米国の年末商戦、小売売上高は横ばいの見通し 民間調査
【ニューヨーク=蔭山道子】米監査会社デロイトは21日、米国の年末商戦の小売売上高(自動車とガソリンを除く)が前年同期比横ばいになるとの見通しを発表した。2009年11月から10年1月の小売売上高を8100億ドルと予想。商務省が示す前年同期の実績(8090億ドル)と比べた増減率は0%と見込む。
デロイトは「消費者は信用枠の確保や、失業、(住宅の)差し押さえの多さに頭を悩ませる状況が続いている」と分析し、消費者が出費を抑える傾向が続くとの見方を示した。(06:46)
9/22 木
米国では電子書籍がなぜ人気? オールスターで市場争奪戦
米グーグルが進める絶版書などの書籍検索・閲覧サービス「ブックサーチ」を巡る訴訟の和解案に対し、米ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムは9月初め、ニューヨーク連邦地裁に異議を申し立てた。米国では「eBook(電子書籍)」の人気上昇を背景に、いよいよアマゾンやグーグル、ソニーなど大手を巻き込んだ覇権競争が始まった。(在米ITジャーナリスト 小池良次)
米国のeBook市場は、2006年にソニーが発売した電子書籍端末「PRS-500」あたりを皮切りに立ち上がり、07年11月のアマゾンの端末「Kindle」登場で本格的に成長し始めた。
市場規模の正確なデータは見あたらないが、出版物の電子版販売、端末、パソコン用アプリケーション、「iPhone」や「BlackBerry」などの携帯電話用アプリなどを合わせて年間7500万ドルから1億ドル程度と推計されている。端末の販売台数は、累計でソニーが40万台以上、アマゾンが50万台以上(Citigroup推計、09年初め)といわれている。
最近ではタイトルも充実してきた。アマゾンのKindleでは、約30万タイトルのeBookをそろえている。そのほか、ウォールストリート・ジャーナルなど、新聞や雑誌も購読できる。
■なぜ米国ではeBookが人気を集めたのか
では、eBookはどのようにして、米国市民の心を捉えたのだろうか。米国におけるeBookの利用を見ると「ペーパー版の代用」と単純に考えるだけでは市場の姿が見えてこないかもしれない。
私事で恐縮だが、たとえば我が家ではKindleを発売当初から愛用している。学校で子供が読書感想文の課題をもらってくると、以前は夜に本屋に駆け込むこともあった。Kindleではそうした手間がなく、自宅にいながら学校の課題リストをもとに検索をかけ、クリック1つで購入できる。狙った本が図書館や書店になく、困り果てることもなくなった。最近は書店に連れて行かなくても、子供が自分で好きなときに好きな作品を探して購入している。
また、自動車で移動することが多い米国では「オーディオブック」のファンが多い。朝の通勤時間やジョギングの合間に、オーディオブックで"本を聴く"という人は多い。こうした習慣も電子書籍端末の普及を促進させた。オーディオブックは多くのタイトルが出ており、我が家では「読書嫌いの子供に本を読む習慣をつけさせる」ため、Kindleのオーディオブックを活用した。
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Bookのファンには主婦も多い。ちょっとした息抜きにロマンス小説などを読むわけだが、そうしたペーパーバックは一晩で読み終える。eBookなら書店より安く買えるので、主婦には人気がある。
■印刷物にないメリットに市場性
このように米国ではeBookに多彩な需要がある。そのメリットをまとめると次のようになるだろう。
(1)書店に足を運ばなくても、好きなときに書籍を購入できる(2)大量の書籍を専用リーダーに収めて持ち運べる(3)一般的にペーパー版よりも割安に書籍が買える
つまり、eBookはコンテンツ自体はペーパー版と同じだが、印刷物にないメリットを備えるところに市場性と成長性があるといえるだろう。
それはアマゾンのビジネスモデルをみてもわかる。同社は印刷物としての書籍販売と並行して、パソコンやKindle、iPhoneなどに向けて独自フォーマットのeBookを展開している。電子版を購入すると、Kindleで読めるだけでなく出先でパソコンを使って同じ書籍を読むこともできる。
アマゾンがKindleで実現した「パソコン・フリー」の無線通信機能もeBook市場を大きく広げるカギになった。それまでの電子書籍端末は、eBookをパソコンにダウンロードしてから取り込む必要があった。これに対しKindleは、携帯のデータ通信網を使う無線モデムが内蔵され、パソコンやインターネット契約なしでどこからでも書籍を検索・購入できる。
しかも、通信料金は書籍購入費に含まれているので、ユーザーは携帯通信網を使っていることさえ意識しない。これを通信業界ではM2M(マシン・ツー・マシン)通信と呼ぶが、これからの電子書籍端末には欠かせない機能となっている。
■大手書店チェーンB&Nなど続々参入へ
米国のeBook市場は現在、ソニーとアマゾンが2分している状況だが、10年には新たなプレーヤーが登場すると予想されている。その筆頭が大手書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブル(B&N)だ。
書籍のオンライン販売でアマゾンと競争を繰り広げてきたB&Nは、09年3月にオンライン書店のFrictionwiseを買収し、電子書籍端末のPlastic Logicとの提携も進めている。来年には70万タイトル以上をそろえて電子書籍端末の市場に本格参入する。Plastic Logicの端末には、AT&T対応の携帯データ通信機能を内蔵する予定だ。
ソニーも今年のクリスマス商戦をターゲットに、通信機能を内蔵した最新機種を投入する。また、噂の域を出ないが、ルパート・マードック会長率いる米メディア大手ニューズ・コーポレーションも、新聞読者向けに独自の端末を開発中といわれる。
さらにアップルが開発中の「タブレット」パソコンも電子書籍端末機能を重視していると噂されているほか、携帯電話最大手のベライゾン・コミュニケーションズも独自参入を検討しているようだ。韓国ではサムスンが電子書籍端末市場への参入を始めており、米国への進出も時間の問題といわれている。台湾のASUSも「Eee」ブランドの電子書籍端末を開発中だ。
◇ ◇ ◇
このように米国のeBook市場では本格的な競争が始まっているが、なかでも台風の目となるはグーグルだろう。同社が進めている書籍の電子アーカイブが実現すれば、近い将来eBook市場に100万タイトル以上の大量のコンテンツが流れ込むことになる。
グーグルは08年秋に、米国の権利者団体「the Authors Guild」「the Association of American Publishers」と和解し、ブックサーチの実現に向かって大きく前進した。また、ソニーと提携し部分的にタイトルの提供も始めている。この動きが本格化すれば、アマゾンやB&Nは戦略修正を余儀なくされるだろう。
アマゾンが「同和解は独占禁止法に抵触する」と異議を申し立てたのは、こうした懸念があるためだ。グーグルが端末市場に乗り出す気配は今のところないが、コンテンツ面から将来のeBook市場を押さえようとしていることは間違いない。マイクロソフト、ヤフーもアマゾンと歩調をそろえて和解反対の活動に加わっており、グーグルのブックサーチは著作権紛争から市場争奪を巡る覇権争いへと舞台を広げ始めた。
[2009年9月10日]
-筆者紹介-
小池 良次(こいけ りょうじ)
ITジャーナリスト
略歴
米国のインターネット、通信業界を専門とするジャーナリスト。京都外国語大学卒業後、ブラジルのサンパウロ新聞社に入社、社会面・経済面を担当する。その後、帰国し民間調査会社で技術動向調査、技術出版、科学技術セミナーなどを企画運営する。88年、同社事務所代表として渡米。1993年末情報通信分野を専門とするフリーランス・ジャーナリストとして活動を開始、現在に至る。日経ネット(日本経済新聞社)、インターネット・マガジン(インプレス社)に連載を持つほか、インターネット・アスキー、月刊イントラネット、週刊ダイヤモンド、中央公論、トリガー、ビジネスコミュニケーションなどに特別レポート多数。
著書:電子小売店経営戦略(インプレス刊)、国際大学フェロー。
実はまだある3連休・年内2回も (9/25)
3連休が1年間にいくつも生まれて、旅行に出掛けるチャンスが広がっている(写真はイメージ)
9月のシルバーウイークが終わったが、残念がるには及ばない。連休当たり年の今年は、残り3カ月だというのに、まだ2回も3連休が残っているのだ。しかも、やりくり次第では、「隠れ連休」を掘り出せる可能性もある。来年も1、3、5、7、9、10月に3連休(もしくはそれ以上)があり、むしろレジャー軍資金の方が心配になってくる。
連休が終わったばかりだが、この先の連休をこのタイミングで確認しておくことは意外に重要だ。近年はゴールデンウイークやお盆、年末・年始の混雑を嫌って、旅行やレジャーのターゲットを、「普通の3連休」に移す傾向が強まっているからだ。混雑回避に加えて、旅行代金の割安感も「普通の3連休」のメリットとなっている。高速道路の混雑も手伝って、ますます「普通の3連休」は旅行・レジャーの好適タイミングとなりつつある。
それだけに、多くの人がプランを決める時期になってからでは、せっかくの「普通の3連休」も予約で埋まってしまいがち。ちょっと気が早すぎるぐらい先を見越して予約・手配を進めるのが、賢い連休プランナーへの道と言える。
それでは、まず肝心の日取りをチェックしていこう。もう目前の10月は10日(土)、11日(日)、12日(月)・体育の日が3連休となる。31日(土)、11月1日(日)の後には、3日(火)・文化の日があるので、2日(月)を休めば、4連休が取れる。
11月は21日(土)、22日(日)の後に23日(月)・勤労感謝の日が続き、年内最後の3連休を成す。この頃は肌寒くはなってくるが、紅葉狩りや温泉などの国内旅行にはうってつけの時期を迎える。12月に3連休はないが、23日(水)の天皇誕生日を生かして、直前か直後の2日間を休めば、19~23日、23~27日の思いがけない5連休が出現する。これが「隠れ連休」だ。28日(月)から休みに入る勤め先であれば、松がとれるまで約2週間もの長期休暇が可能になる。
年末は宿も交通も混み合うし、高くもつくが、27日より前であれば、エアポケット的に手頃な値段で済みやすい。出来合いの連休にばかり目を奪われず、「連休創造」を工夫すれば、その見返りは大きいものだ。
2010年に目を向けると、鬼が笑いそうではあるが、年前半ぐらいの連休日程は頭に入れておきたい。最近の予約前倒し傾向を考えると、それぐらいの早め準備が望ましいからだ。
>>次のページでは、[こんなにある2010年の3連休(+α)]について語ります
1月は松がとれたすぐ後の9、10、11日に、土・日曜、成人の日という、最初の3連休が待っている。2月は建国記念の日が11日(木)に入るので、完全な連休にはならないが、翌12日(金)を休めば、11~14日の4連休が生まれる。3月も3連休があり、20日(土)から21日・春分の日(日)、22日(月)・振替休日と続く。
北半球では1~3月、ウインターリゾート地を除けば、観光オフシーズンのエリアが多くなるので、混み合う時期を避けての優雅な旅が楽しめそうだ。2月は日本からの卒業旅行の時期とはぶつかるので、目的地選びが重要になるが、欧州や北米行きは航空運賃が安くなる時期でもあり、検討の価値があるだろう。日本航空(JAL)の撤退が取り沙汰されていて、路線が細る可能性があるところは、前倒しで検討する意味もありそうだ。
4月は29日(木)・昭和の日からゴールデンウイークの始まりとなる。翌30日(金)を休めば、5月1日(土)、2日(日)、3日・憲法記念日、4日・みどりの日、5日・こどもの日と、7連休の黄金週間を満喫できる。平日の6日(木)、7日(金)を挟んで、すぐまた次の週末になるので、人によっては11連休も夢ではない。
6月はご存じの通り、連休がない。だが、次の7月は17日(土)、18日(日)に19日(月)・海の日が続く3連休が来る。夏休み期間でゼロ連休の8月を飛ばすと、9月は再び18日(土)、19日(日)、20日(月)・敬老の日がつながる。
こんなに連休が増えたのは、ハッピーマンデー制度導入のおかげだ。国民の祝日を日付で固定しないで、特定の月曜日に移すことによって、3連休が生まれやすくした制度で、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日が月曜に動き、それぞれ1、7、9、10月に3連休が誕生することになった。
先の休み日程が分かっても、そんなに早くから旅行会社は予約を受け付けてくれないことが多い。ただ、通年商品であれば、早めに仮予約を申し込めるケースがある。海外のホテルは公式サイトからの予約に関してはかなり前から受け付けているとこもろもある。国内の旅館・ホテルも宿泊客の予約に限って、早めの申し込みを受けてくれる場合がある。上級クレジットカードのコンシェルジュサービスを経由すれば、予約至難の宿にも道が開けることがある。予約さえ取れてしまえば、後はのんびりその日を待つだけ。せっかの3連休(+α)を、ゴロ寝で費やしてしまうのはもったいないと思うなら、善は急げだ。
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2009年9月22日火曜日
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