<つばさ>期間平均視聴率13.8% NHK朝ドラで最低記録
9月28日11時7分配信 毎日新聞
10日にはNHK大阪放送局で新番組「ウェルかめ」のヒロイン、倉科カナさん(左)を多部未華子さんが激励する「バトンタッチ」もあった
26日に終了した多部未華子さん主演のNHK連続テレビ小説「つばさ」の期間平均世帯視聴率が13.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、08年に放送された「瞳」の15.2%を下回り、同社が視聴率集計を始めてから過去最低だったことが明らかになった。 「つばさ」は、江戸時代の風情が残る「小江戸」と呼ばれる埼玉県川越市を舞台に“二十歳のおかん”と呼ばれる老舗の和菓子屋の娘つばさの奮闘を描いた。【立山夏行】【関連ニュース】
NHK連続テレビ小説:賛否割れた「つばさ」 「騒がしい」「元気もらえる」
◇高まる論議に反し、視聴率は最低更新の気配
これほど賛否両論にさらされた朝ドラは珍しい。26日終了するNHK連続テレビ小説「つばさ」。「騒がしい」「朝から疲れる」との批判が集まれば、「元気がもらえる」「泣けた!」と支持派が擁護する。論議の高まりに反して、平均視聴率は過去最低を更新しそうな気配。ドタバタ喜劇の要素を取り入れたかつてないスタイルは、新機軸か、それとも失敗か。識者の意見を交えて考えた。【岩崎信道】
◇ドタバタと昭和テイスト
「つばさ」は、朝ドラ80作目として3月30日にスタートした。埼玉県川越市を舞台に、ヒロイン・玉木つばさ(多部未華子)と家族、友人知人が織りなす涙と笑いの物語。ラジオの“分身”が登場、サンバダンサーが踊り出したり遺影が表情を変えたりと、ありえないシーンが盛りだくさん。
一方で「家族の再生」というテーマが貫かれ、一家そろって大きなちゃぶ台を囲むシーンなど、懐かしい昭和の香りが漂う。
振れ幅の大きい演出について、後藤高久チーフ・プロデューサーは「ドタバタと見えるのは、精いっぱい生きる登場人物のあがき。悲しく苦しい人生を笑い飛ばして、明日を生きる希望を持ちたい。これが『つばさ』のテーマです」。
◇「不評」「好評」は3対2
NHKによると、3日までに視聴者センターへ寄せられた反響は5327件。「不評」と「好評」に分類すると、3対2の割合だったという。放送開始2カ月目の累計は2940件で、割合は7対3。NHKは「放送開始当初は80%以上が苦情や否定的意見だったが、回を重ねるごとに肯定的意見が増えてきた」としている。
「つばさ」の公式ホームページに寄せられた代表的な「不評」意見はこうだ。
「意味不明なギャグや場違いに大仰なセリフが多すぎてしんどい。朝ドラである以上、幅広い年齢層に受け入れられる内容であるべきだ。紅白、大河、朝ドラには、そうした固定的ファン層に応える責任があると思う」(男性、50代)
「話がとっぴだったり、心理描写が入りくみすぎると高齢者はついていけない。もっと彼らに配慮して。NHKにとって長年のお得意様なのだから」(女性、30代)
対する「好評」意見。
「(登場人物)ひとりひとりの悩みや葛藤(かっとう)が、現代を生きる私たちに身近で共感しやすく、コメディータッチで誇張された中に、キラリと光るリアリティーがある」(女性、30代)
「こういう世の中だから、暗い話なんて見たくない。15分間めいっぱい楽しめるこのドラマが好き。元気をもらえる」(同)
◇若年層意識の実験?
NHKによると、15日現在の平均視聴率は13・8%(関東地区)。朝ドラで過去最低だった「瞳」の15・2%を下回りそうだ。
放送評論家の松尾羊一さんは「特に40歳代後半以上の世代には、朝ドラ=女性の一代記というイメージが根強くある。そうした伝統的な枠組みからはずれており、拒絶反応が出るのは当然」と話す。松尾さん自身は79歳。リアリティーに欠ける演出に戸惑いをおぼえるという。その一方で「時代とともに、朝ドラが従来置いてきた軸足にもズレが出てきている」と分析し、こう語った。
「虚構と現実が入り交じる展開には、若者の行動や考え方に通じるものがある。若い視聴者層を意識した実験なのかもしれない。ドラマ離れがすすむ中で、こうした手法は手を替え品を替え、増えてくるような気がする」
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「チャレンジを完遂できた」 朝ドラ最低視聴率「つばさ」プロデューサー
9月28日12時13分配信 産経新聞
NHKの朝の連続テレビ小説「つばさ」が過去最低の平均世帯視聴率だったことを受け、NHKは28日、後藤高久チーフ・プロデューサー(CP)が「私たちスタッフは最後までブレることなく、従来の連続テレビ小説から一歩踏み出すチャレンジを完遂できた」と強気のコメントを発表。朝の連ドラ史上最低の視聴率だったことには直接には触れなかった。
つばさの平均視聴率は関東地区で13・8%、関西地区で11・3%と伸び悩んだ。後藤CPのコメントは以下の通り。 「『つばさ』はさまざまな心に抱える痛みや傷を描くことをテーマとしながら、暗く悲しい物語ではなく、朝から元気の出るものにしたいと考え、笑いと涙の振り幅の大きいドラマ作りを目指してきました。
それは従来の連続テレビ小説から一歩踏み出す新しいチャレンジでもありました。私たちスタッフは最後までブレることなく、チャレンジを完遂できたと思っております。『つばさ』をごらんいただき、ありがとうございました」【関連記事】
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