2009年9月27日日曜日

PS

TGS2009:「守り」から「攻め」へと転じたPS陣営――SCEJカンファレンス詳報 (1/3)
値下げ、同梱版、新タイトル……。新発表が目白押しとなったSCEJカンファレンスの内容を詳しくお届けする。



「攻め」に転じた


進行役を務めたのは、SCEJプレジテントのショーン・レーデン氏
 



速報でもお伝えしたとおり、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は9月24日、幕張メッセ内・国際会議場において、業界関係者向けのプレスカンファレンスを開催した。
 



8月のプレスカンファレンスではもある程度予告されていたが、今回のカンファレンスでは、この秋から冬にかけてのタイトルラインアップはもちろんのこと、PSP-3000の価格引き下げや、「ファイナルファンタジーXIII」の本体同梱版発売といった新情報も多数飛び出し、8月のカンファレンスで感じた物足りなさを一気に払拭してくれるような内容となった。

これまでは苦戦を強いられてきたPS陣営だが、これからの数ヵ月間はまさに「攻め」の時期――。発表内容を聞きながら、そう感じた人も少なくなかったのではないだろうか。
 それでは、実際にはどのような発表があったのか、順を追って見ていくことにしよう。


PSP-3000、新価格は1万6800円(税込)
 

まずはPSP関連の発表から。PSP関連でもっとも大きなニュースはやはり、現行モデルである「PSP-3000」の価格引き下げだろう。
 

価格引き下げは10月1日からで、新価格は現行の1万9800円(税込)より3000円安い「1万6800円(税込)」。これはライバルであるニンテンドーDSiが1万8900円(税込)よりも約2000円安く、かなり魅力的な価格設定と言えるのではないだろうか。
 

また合わせて、同じく10月1日には、同日発売となるPSP用ソフト「グランツーリスモ」を同梱した「グランツーリスモ RACING PACK」が発売されることも明らかに。こちらはオリジナルストラップ、オリジナルポーチ、2GBのメモリースティックPRO デュオなどが付属し、2万2800円(税込)での発売。数量限定とのことなので、欲しい人は忘れずにチェックしておこう。


従来より3000円の値下げとなるPSP-3000シリーズ


「グランツーリスモ RACING PACK」も同時発売となる
 さらにここで壇上には、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサーである山内一典氏がゲストとして登場。PSP版「グランツーリスモ」および、PS3「グランツーリスモ5」の内容について簡単にプレゼンテーションを行った。
 

山内氏によれば、PSP版では通信機能を生かし、友達と集まり、ソフトを持ち寄ることで楽しさが増す仕掛けを多数用意しているとのこと。またPSP版は今後発売となる「グランツーリスモ5」との連動が決定しており、PSP版で集めた車種はそのまま、「グランツーリスモ5」でも引き継いで使用することが可能とのこと。



特にPSP版は、携帯機の特性に合わせて、従来のシリーズよりも10倍ほどのペースで車を集めていくことができるとのこと。「PSP版で車を集めておけば、『グランツーリスモ5』では購入初日から多くの車でプレイすることができます」(山内氏)
 

また「グランツーリスモ5」の名前が出たところで、山内氏は気になる発売日について「2010年3月発売予定」と発表。もっと早く発売してほしい、という人も少なからずいるとは思うが、山内氏によれば「これはGTらしい規模、クオリティを満たす最短の日時だと判断し、結論を出しました」(山内氏)とのことだったので、いましばらくの間辛抱してほしい。


ポリフォニー・デジタル代表取締役 プレジデントの山内一典氏


PSP「グランツーリスモ」とPS3「グランツーリスモ5」の連動要素も明らかに
「グランツーリスモ5」の発売時期も正式に発表
「ウイニングイレブン × UEFA CHAMPIONS LEAGUE スペシャルPACK」
 

このほかPSP関連の話題では、KONAMIの「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」および、限定モデルのPSP本体を同梱した、「ウイニングイレブン × UEFA CHAMPIONS LEAGUE スペシャルPACK」が発売されることも明らかに。こちらは2009年冬に発売予定で、今のところ価格は未定。
 

続いて、11月1日に2万6800円(税込)で発売となる「PSP go」について。PSP-3000の値下げによりやや割高感は出てしまったが、こちらも発売と同時に「PSP goスタートキャンペーン」を実施することが発表された。
 

キャンペーンの内容は、PSP go購入者を対象に、「無限回廊」や「みんなのGOLF2ポータブル」といった対象タイトル(全14タイトル)の中から、好きなものを選んで無料で1本ダウンロード可能なプロダクトコードがもれなくプレゼントされるというもの。



実質的にはまたPSP go発売時点で、450タイトル以上のゲームがダウンロード販売により提供されることも明らかにされた。「450タイトル」の具体的な内容については不明だが、少なくとも「買ったはいいけれど遊べるタイトルがない!」と途方にくれるようなことはなさそう。またこの数字については今後もさらに増やしていくとのことなので、今後のラインアップ拡充についても期待したいところだ。


11月1日に発売予定のPSP go
発売時点で、450タイトル以上のゲームが提供される予定
新たに発表された「PSP goスタートキャンペーン」
モーションコントローラは2010年春発売予定
       123 次のページ
[池谷勇人,ITmedia]
Copyright© 2009 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.モーションコントローラは2010年春発売予定
 

PS3関連では「ファイナルファンタジーXIII」の本体同梱版と、E3で初公開されたモーションコントローラ関連の発表に注目が集まった。
 

まず「ファイナルファンタジーXIII」本体同梱版の発表では、ゲストとしてスクウェア・エニックスの北瀬佳範氏が登壇。正式名称が「『プレイステーション3』FINAL FANTASY XIII LIGHTNING EDITION」となること、価格が4万1600円(税込)となることなどが正式に発表された。
 

ちなみにこちらの本体は、セラミック・ホワイトの新型PS3をベースにライトニングのイラストをあしった特別版で、さらにHDD容量も250GBにアップしているのが特徴。今のところ、白ベースの新型PS3はこれだけで、「FFXIII」と同時に本体購入を考えている人にとっては有力な選択肢となりそうだ。
 

また北瀬氏は最後に、本日の発表会終了後より、ゲームアーカイブスにて「ファイナルファンタジーVIII」を1500円(税込)にて配信開始することを発表。ゲームアーカイブスでは「ファイナルファンタジーVII」に続きシリーズ2作目の配信となる本作だが、このタイミングで発表・配信開始というのはなかなかニクい演出だ。


スクウェア・エニックス「FFXIII」プロデューサー 北瀬佳範氏
正式名称および価格、発売日が発表となった「FFXIII」同梱版
さらに「FFVIII」がゲームアーカイブスに
モーションコントローラを手に持って説明するショーン氏
 

またモーションコントローラのデモンストレーションでは、カプコンの竹内潤氏、SCEJのワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏が登壇し、それぞれ「バイオハザード5」、「リトルビッグプラネット」を使って、実際にモーションコントローラでゲームをプレイする様子を実演。今年のE3で正式発表されたモーションコントローラだが、実際にこれを使って遊ぶ様子が公開されたのは今回がはじめてとなる。
 

「バイオハザード5」、「リトルビッグプラネット」ともに、ソフトは今回のデモンストレーションのために制作された特別版を使用。まず「バイオハザード5」では画面内に照準をあらわすポインタが新たに表示されており、これを動かしてより直感的な射撃を行うことが可能となっていた。



操作方法としては、左手でデュアルショックを持ち、右手でモーションコントローラを操作するというスタイルで、はたから見ているかぎりではWiiリモコン+ヌンチャクに近い印象。しかしポインタ操作の精度・反応はかなり良さそうで、FPSなどの操作にはかなり適しているように感じられた。


カプコン「バイオハザード」シリーズプロデューサー 竹内潤氏
実際にモーションコントローラを使ってプレイしている様子
画面を直接ポイントし、思った場所を直感的に撃つことができる
 

一方、「リトルビッグプラネット」では一人がデュアルショックでリビッツを操作し、もう一人がモーションコントローラでポインタを操作するというスタイルでプレイ。ステージ内には、モーションコントローラでつまんだりひっぱったりできるオブジェクトが多数存在しており、一人が仕掛けを操作し、もう一人がこれを突破していくという、今までとは少し変わった協力プレイを実演して見せてくれた。


SCEJ ワールドワイドスタジオ プレジデント 吉田修平氏
「リトルビッグプラネット」では一風変わった協力プレイを披露
ピンク色に光る床は、ポインタでつまんで動かすことができる
 

ショーン氏によれば、モーションコントローラ発売後にあたっては、既存タイトルの一部をアップデートし、モーションコントローラでの操作に対応させることを考えているという。モーションコントローラ専用タイトルの発売を待たなくても、アップデートにより既存タイトルでもモーションコントローラを使って楽しめるようになる――というのは面白いアイデアだ。そのほかの専用タイトル群についても、「近い将来、お見せできると思います」(ショーン氏)とのことだった。
 

なお今回竹内氏がデモンストレーションを行った、「バイオハザード5」の特別版については、モーションコントローラと同じく、2010年春に「バイオハザード5 オルタナティブエディション」として発売を予定しているとのこと。


2010年内に、SCEJ作品だけでも13本の対応タイトルが発売予定
新たに発表された「バイオハザード オルタナティブエディション」
10月29日からはデュアルショックに新色が追加されることも明らかに。価格は5500円(税込)で、カラーはメタリック・ブルーとディープ・レッドの2種類
さらに進化を続ける「PlayStation Network




さらに進化を続ける「PlayStation Network」


SCEJ ネットワーク ビジネス&サービス担当 シニアバイスプレジデント 正田純二氏
 最後に、PlayStation Network(PSN)関連については、SCEJの正田純二氏が発表を行った。
 

新たに発表されたものでは、秋からクローズドβテストを実施するという、「R∞M」と呼ばれるサービスが面白い。これはPSPを使って楽しめる一種のコミュニティサービスで、ユーザーはこのサービスに登録することで、日記やアルバム、サークル、アバターといったSNS機能を利用できるようになるというもの。こちらは本日、9月24日よりクローズドβテスターを募集し、年内にはオープンβテストに移行予定とのこと。気になる人は、ぜひクローズドβテスターに応募してみてほしい。


「R∞M」のタイトルロゴ
自分そっくりなアバターを作ることも可能
日記やサークルなど、SNSとしての基本的機能はもちろんカバー
日刊から週刊へとリニューアルされ、タイトルロゴも一新
 

そのほか既存のサービスでは、人気コンテンツ「トロ・ステーション」が11月より「週刊トロ・ステーション」として、これまでの毎日更新から、週1回の更新へとリニューアルされることが明らかに。といっても、コンテンツの内容が減るわけではないのでご安心を。これまでは1日1トピックをお届けしていたが、今後は複数のトピックから構成される週刊番組に。内容については大幅増量、さらなるパワーアップを果たしているとのことなので期待したいところだ。


どうやら、これまでにない様々な要素が追加されるようだが……
 PlayStaiton Storeにおいては、現状アニメコンテンツの配信が中心となっている「ビデオ」カテゴリを、11月にリニューアル。取り扱う映像ジャンルをさらに拡張し、映画やドラマ、ミュージッククリップなども提供していくことが明らかにされた。すでにビデオ配信が盛んに行われている北米・欧州などに比べれば数は少ないが、権利的に難しいとされてきた映像コンテンツの配信を実現した点は大きい。また具体的なコンテンツこそ少なかったものの、映像提供会社にはキー局や大手配給会社なども含まれており、今後のコンテンツ拡充には期待してよさそうだ。


新たに映画やドラマなどが追加される「ビデオ」カテゴリ
映像提供会社の拡大により、さらなるコンテンツ追加にも期待
12月よりオープンする「コミック」ストアの利用画面
 

また12月からは、PlayStation Storeに新しく「コミック」カテゴリがオープンする。これは文字どおり、PSPの大画面を活かしてコミックをダウンロード購入し、好きな時に読むことができるというもの。タイトルについては「のだめカンタービレ」や「DRAGON BALL(サイヤ人編)」など100タイトル以上がサービス開始時点で利用可能になる予定で、うまく軌道に乗れば強力なノンゲームコンテンツとして人気を集めそうだ。
集英社「DRAGON BALL」をはじめ、メジャータイトルを続々ラインアップ
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」「KINGDOM HEARTS Birth by Sleep」「勇者のくせになまいきだ:3D」など、PSP向けタイトルの充実ぶりも印象的だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿